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松本良光ブログ『教務さんができるまで』

一人前目指して日々奮闘しているお坊さんブログです

5月6日の「毎日ぶっきょう」

『素直になれなくて』というタイトルの歌やドラマがあるように、本当は素直になりたいけど

なかなか素直になれない自分がいて、意に反した言動を取ってしまい後悔することもあるものです

そう思うと「素直な人間になる」というのは、必ずしも自分の意志のみで成し得ることではなく

私達が普段、知識や技術を身につけるのと同様に、日々の鍛錬によって身についていくものだといえます


たとえば、日本高等学校野球連盟が定める『日本学生野球憲章』には、学生野球の基本原理として

「教育の一環であり、平和で民主的な人類社会の形成者として必要な資質を備えた人間の育成を目的とする」

と明確に記されており、単なる知識や技術の鍛錬ではなく、人間としての成長までもが含まれています

これは仕事に取り組む際も同様で、単に仕事ができるようになっただけでは、一人前の社会人とは言えません


キャノン電子(株)代表取締役会長・酒巻久氏は、若かりし頃の思い出を次のように述懐されます

「会社人生で大きな影響を受けたのが、キャノンの「技術の父」といわれた鈴木溥(すずきひろし)氏

当時は入社した時の上司で将来が決まるとも言われた。その点、技術や設計の話などは一切せず、

人間としてどう考えるべきか、どういう心構えでものを見るべきかを繰り返し指導くださった。」



そんな鈴川氏から受けた指導として、このような決まり文句があったそうです

「色眼鏡でものを見るな。ありのままに、素直にものを見なさい。仮に赤の眼鏡をかけていると、

そこに赤色があったとしても見逃してしまう。技術開発も商品づくりも『俺が』という思いを

持った時点で間違うから、自分自身を殺した形で真正面から見なさい。」



そもそも、野球にして仕事にしても、それらを通じて「人間」として成長することが目的の1つです

周囲からの評判を落としながら、常識やマナーから逸脱しながらノルマを達成しても意味ありません

良い結果を出そうとして、正しい努力を積み重ねることができれば、自然と結果がついてくるだけでなく

周囲から評価されるような所作振る舞いや、社会人としての常識やマナーも身についていくものなのです







朝参詣の御法門(7時)


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5月5日の「毎日ぶっきょう」

どんな組織でも同じことが言えると思いますが、今までやってきたことを今まで通りにやるのが一番楽です

打ち合わせをするにしても「いつも通りでいいよね?」「〇〇さん、今回もよろしくね〜!」で終わります

すると、会議はどんどん形骸化していき、ただのお喋り会になったり、挙げ句の果てにはグチ大会になったり

事前の準備がそんなことですから、事後の反省・改良という話にもならず、何事もやりっ放しになりがちです

この繰り返しでは何年続けても成長や進歩はなく、むしろ惰性に流れ、衰退化し、淘汰されていく傾向にあります


残念ながら、淘汰される事態に陥った時、今まで通りにしかやってこなかった人々から打開策は出てきません

そういった企業にコンサルタントとして入る遠藤功氏は、まず次のことから着手するそうです

「私がコンサルタントとして企業に入り、まず着手することは、自分たちがいかに惰性に流され、

言われたことしかやっていないのかを気づかせ、目を覚まさせることである。それには『あなた達ダメですよ』

と叱っても意味がない。良いお手本、良い事例を見せることが最も効果的である。」



もちろん、どんなに良いお手本、良い事例を見せてもらっても、他人事にしてしまう人は成長できません

「人の振り見て我が振り直せ」というように、自分事と受け止めて、自分から改良に踏み出すからこそ

その人は成長の第一歩を踏み出すことでき、そういう人が増えることで組織としても高まっていきます

ただ、こういった動きは一朝一夕で何とかなるものではなく、数年かけて地道に築き上げていくものです

今の組織に失望するのはこれまでのツケ、これからは数年後の未来を見据えて一歩ずつ確実に前進しよう!







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5月4日の「毎日ぶっきょう」

「コーチングの基本に《発想をWhyからHowに変えよう》という理論があるんですよ」と語るのは

かつて、吉本興業で横山やすしさんのマネージャーを勤め上げ、多くの新人を売り出した大谷由里子さん

Why(なんで?)からHow(どないする?)に発想が変わると、前向きになり、行動が伴うようになります

一方、Why(なんで?)のスパイラルにハマると、自問自答で行動が伴わず、答えも出ず、行き詰まります


人生には「Why(なんで?)」と思わずにはいられない瞬間があるもので、そんな時にこそ発想の転換が大切

「なんでこんなことに?」「どうして私が?」と思い始めると、深く迷い込んでしまい手も足も出なくなります

だからこそ「どうすれば解決できる?」「今の自分に何ができる?」という思考に変えていく必要があります

そうやって試行錯誤していく中で、次の道が開けたり、選択肢が広がったりして、人生は変わっていくのです


大谷さんは「どんな仕事でも取引先や上司から無理難題を言われるでしょう。それを無理難題と思うか、

試されごとと思うかどうかの違いです。」とした上で、次のように話されています

「無理難題を言われて、『なんでそんなこと言われなあかんねん』と思ったら、もうそこで終わり。

何を言われても『どうする?』『どうやって解決する?』と考えていました。それが今、役立っています。」



極論、結果を出したいのであれば、それだけの行動を起こすしかない、やるしかない、それだけです

そして、そのために必要なのはHow(どないする?)というアプローチであり、そこからの行動

もちろん、一回では上手くいかず、失敗もありますが、それらも全て今後の糧になっていきます

「Why?Why?Why?」で悩み込んでませんか?そんな時はHowに変えて負のスパイラルから抜け出そう!







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5月3日の「毎日ぶっきょう」

自分の至らない所に気づくことができて、自分で改めることができるのなら、それに越したことはありません

でも、自分の顔は鏡越しでないと見れませんし、自分の背中は誰かに見てもらわないとわからないものです

そんな具合に、やはり自分では気づくことのできない欠点・短所は、多かれ少なかれ誰にでもあります

そう思うと、誰かに注意・忠告してもらうことは、自分自身を高めていく上で必要不可欠と言えますし

反対に、私達も誰かのために注意・忠告して差し上げることは、自他ともに成長する上で必要不可欠と言えます


ただ、人に注意・忠告することはもちろん、自分が注意・忠告されることにすら苦手意識を持つ人は多いもの

それに対し「日本シンクロ界の母」と称される井村雅代さんは《叱る》ということについて、こう述べています

「叱るとは、いま自分の目の前にいるこの人は、絶対にこのままでは終わらないんだ。いまの状態よりも

必ずよくなるんだと、その人の可能性を信じることなんです。だから、本気でぶつかり、よくなるまで

あの手、この手で引き上げようとする。叱るとは、その子の可能性を信じるということなんです。」



ただ、叱ると言っても「ダメなものを『ダメ!』と言うだけではない」と、井村さんは次のように仰います

「私は必ず直す方法を言います。1つの方法だけでは直りませんから、今度はこうやってごらんと、

どんどん次の直し方を言う。そして直ったと思ったら『それでいいよ』とちゃんとOKを出すんです。」


そして、叱るコツとしては「現行犯で叱る」「古いことを持ち出さない」「しつこく叱らない」を挙げ

最後に「叱る時は本気でかかってください」と一番大切な心得を教えてくださっています


そう思うと、叱ってもらえることは、それだけ期待されている証であり、まだまだ伸び代があるということ

上手に叱られることで、自分では気づけない部分が改善され、未知の可能性を広げていくことができます

そうやって上手に叱られながら成長していくことができれば、今度は私達自身が上手に叱れるようになります

特に組織で動いている場合は、個々の成長が全体の成長と直結しているので《叱り合える》という関係性を

築いていくことで《切磋琢磨》という効果を生み出し、結果的に全体のレベルアップに繋がると言えます







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5月2日の「毎日ぶっきょう」

弓道には「正射必中(せいしゃひっちゅう)」という教えがあり、正しく射られた矢は必ず的に当たるということ

的は決して動きませんので、もし矢が当たらないとしたら、それは矢の射り方に問題があるという証拠です

そう思うと「的に当てるぞ!」と意気込むよりも、正しく矢を射ることに全集中することが正攻法といえます

弓道五段の腕前を持つゴディバジャパン社長ジェローム・シュシャン氏は、弓道を経営にも活かしています

社長就任後5年で売り上げを2倍に、そして就任後7年で3倍にまで増やした凄腕の経営者です


シュシャン氏は「そもそも売り上げを5年で2倍にするという目標を掲げたことはありません」

「全社員が正しいことをするよう心掛けてきた結果として、売り上げが毎年増加した」と述べた上で

結果を出すための秘訣を、弓道の教えを引用しつつ次のように語っています

「弓道では的に当たる結果よりも、矢を放ち終わるまでのプロセスを大切にしています。プロセスを正しく行えば

結果は必ずついてくる。ビジネスも同じで売り上げ目標やノルマだけを考えると、気を取られて上手くいかない。」



結果にこだわるのはプロとして当然ですが、それがために「今なすべきこと」が見えなくなっては本末転倒

結果を出すためには、それだけの原因が必要であり、その原因を積み上げるプロセスを歩まないといけません

何事も「千里の道も一歩から」ですが、何のあてもなく、ただ歩き始めればいいというものではないのです

きちんとゴールを明確にして、そのゴールにたどり着くための道順を1つずつ確かめておく必要があります

あとは正しいフォームで、正しい道順で、毎日コツコツと歩み続けることができれば必ず結果に繋がるのです









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